1.社長は税理士のどこに不満を持つのか?
多くの社長は、特に税理士の「サービス」に不満を持っているようです。
以下は、税理士を替えたことがある経営者を対象にその理由を尋ねたアンケートの結果です。
1位「サービスが不満」・・・49%
2位「コミュニケーション不足」・・・34%
3位「価格が不満」・・・17%
価格については、サービスが不十分と感じる方の二次的な不満とも受けて取れますね。
なぜそういった状況が起きているのでしょうか?
税理士の業界は他と比較して10年は遅れていると言われています。
バブルが崩壊した後も税理士業界は業績を伸ばし、2000年を超えてからやっと売上高の増加が落ち着きました。
当時、顧問料(税理士の報酬)は契約している企業の業績に応じて変わるわけではありませんでした。すると、直接の顧客数(税理士のお客様の数)を減らさなければ、売り上げは安定していたのです。
さらに資格さえ持っていれば、税理士の顧問料はある程度、保障されていたようなものでした。
税理士業にはかつて「報酬規定」というものが存在し、ある特定の業務に対して一定以上の金額を受け取ることが出来ない時代がありました。
こうした理由から「税理士はサービス業」という本質がうやむやになり、社長さんの不満がたまっていったのでしょう。